経営や販促、生きるヒントや地域づくりなど
様々なジャンルを独自の切り口で

業務を推進する中で得た学びや世の中の出来事、時には映画やテレビ番組、漫画等から感じる時代の流れを島中星輝というフィルターを通してブログ形式でお届けします。
弊社の業務に対する情熱やクライアントへの熱い思いも垣間見ることができます。多分。

地域とは「人」の集まり。地域の価値を創造していく人たちとは?

2013年の10月19日~21日は、
体験型移住促進事業

「羽田発!宮崎アウトドアクルーズ」
アテンドをしてきました。

宮崎県への移住を推進するためのイベントだったのですが、
ものすごく貴重な体験をさせていただきました。

やっぱり宮崎は最高!!!!

と自信を持って
県外の方々にアピールできるってことを実感しました。

 

島中星輝
島中星輝

一週間が経過した今でも興奮さめやらぬ感じです。

 

今回は延岡市、五ヶ瀬町、高千穂町、西米良村、新富町、
それからちょっと時間が余ったので西都市にも行って来ました。

宮崎県どころか「九州に来るのも初めて」って人が
半分以上もいたのですが、思う存分宮崎を堪能してもらいました。

ツアーの最後に一言ずつ感想をいただいたのですが、
印象的だったのは、こんな言葉でした。

「いろんなところに観光に行ったけど、こんなの初めて」

参加者にとって、何が「初めて」だったのか、
それこそが今回私がこのツアーに託したメッセージでした。

地域とは「人」の集まり

 

今回は「アウトドアクルーズ」と銘打っているだけあって
シュノーケリング(中止になりましたが)とカヌーが
参加見込み客に対しての最大のアピールポイントでした。

勝栄さんが大好きな延岡の海

英治さんが人生を謳歌する蘇陽峡

福光さんが余生を懸けた農家民泊

省吾くんが想いを繋ごうとしている作小屋

安積さんが精魂込めて育てている茶園

しかし、それは表面的なことに過ぎません。

私が参加者の皆さんに感じて欲しかったのは、
地域に根差している方々の息吹。

心の奥底にある「想い」でした。

 

関東にお住まいの方々からすれば、
お世辞にも便利とは言えない宮崎の暮らし。

その地域にどっぷりと浸かり、じっくりと根をはり、
たくましく生きている宮崎人の皆さん。

何を思い、何を夢見て、この地に生きるのか。

彼らの暮らしのスタイルというか、
生き様というか、人間としての在り方というか。

私はこれまで何を積み重ねて生きて来ただろうか。
単に日々に、時間に流されて来ただけなのではないか。

そう思ってしまうくらい、彼らの取組みは素晴らしい。

地域と共に生きるってこういうことなのかと
私はいつも彼らに教えてもらいます。

そんな彼らと交流してもらいたいと強く希望したのです。

日本は「地域」の集まりであり、
地域とはそこに住まう「人」の集まりです。

宮崎がどういうところなのかを知ってもらうには
そこで生きている人たちと交流する以外にないと思うのです。

素晴らしい景観もあります。
いろんな自然体験もできます。
立派な観光施設もあります。
どこにも負けない美味しい料理もあります。

しかしながら、それらを紡いで形にしていくは、
そこに生きている人間にしかできないのです。

五ヶ瀬の民泊が最もわかりやすいかもしれません。

アンケート調査をしてわかったのですが、
海外から訪れる修学旅行生の満足度第1位が農家民泊です。

テーマパークでもなく、水族館でもなく、ごちそうでもなく、
サービスの行き届いたキレイなホテルでもありません。

五ヶ瀬という田舎にぽつんとある、ごく普通の家の
(…いや、どちらかといえば小汚い・苦笑)ごく普通の料理、
ごく普通のおじちゃん、おばちゃんとの会話。

たった一晩泊まるだけで、
時間的にほんの数時間の交流なんですが、
それでも満足度が非常に高いのです。

これは実際に泊まった人にしかわからないかもしれません。

次の日の別れの時に、誰もがほろっとしてうのです。
人間の心と心が触れ合う瞬間なのでしょうね。

 

巨石文明や遺跡を訪ねて何度も旅行した人もいました。
世界中の海をダイビングしてまわった人もいました。
オーロラをみるために海外旅行した人もいました。

 

しかし、それでも今回のツアーは
参加者の皆さんにとって「初めて」だったのです。

嬉しい言葉です。
主催者冥利に尽きますね。

 

───本日はここまで。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

宮崎人サイコーです。
何度も何度もそう思いました。

私の大好きな人たちに会ってもらっているのですから
満足していただいて本当に嬉しく思いました。

地域で頑張って生きている人がいるからこそ、
私も勇気と覚悟を持って楽しく笑いながら生きたい。

そう思わせてくれる仲間たちに感謝です。

それでは今週も笑顔で参りましょう。^^

イベント企画の成功する思考法「ゆるければゆるいほど良い」

延岡といえば来月から「えんぱく」が始まります。
えんぱくとは、延岡のご縁をつなぐ博覧会の略です。

延岡市を中心に展開する体験交流プログラムで、11月9日から12月1日までの約3週間、延岡のいたる所でさまざまなイベントが開催されるようです。

例えば…

釣りして女子会!
メキシコ女王伝説の地、日井の浜へ行こう
島一周トレッキングで鉄人をめざす

 

などなど、摩訶不思議なタイトルのイベントが目白押し。
何とも楽しそうな雰囲気が漂ってきていますね。

でもね、ここだけの話ですが…
誤解を恐れずに言わせていただくと…

そんなに大したプログラムではない。

 

島中星輝
島中星輝

ご、ごめんなさい…

 

イベントはゆるければゆるいほど良い

 

このプログラムで10人の観光客を呼ぼうとか、
売上げ100万円を目指すとか、そういうのではない。

女の子と釣りしたり、島巡りしたり、ウォーキングしたり。
きっとどの地域でも取り組もうと思えば出来る内容です。

えんぱくの魅力は、ここにあるんだと私は思います。

えんぱくは今までもユニークな切り口の
そんなに大したことない体験プログラムを創出してきました。

例えば…

皆で銭湯に行って牛乳を飲もうとか
鉄っちゃん(鉄道ファン)のおじさんと駅で呑もうとか
ライトアップされた夜の工場を見ようとか

 

すごく楽しそうですよね。
そして何よりそんなにコストが掛かっていない。(笑)

 

えんぱく担当のヒダカセイジさん(延岡商工会議所)は言います。

イベントはゆるければゆるいほど良い

 

観光交流人口を増えると思われていたえんぱくですが、
ふたを開けてみると、参加者の80%が市内の方だったとか。

100000人が参加するイベントも良いですが、
10人が参加するイベントだって良い。

実際、えんぱくは定員5名のイベントもありました。

 

これってとても面白い効果があって、
参加者が少ない方が交流が増えますので濃い体験ができます。

参加者が市内の方であればなおさら、です。

自分が住んでいる地域にこんな「宝」があったのかと
再認識された方も多かったのではないかと思います。

実はイベントというのは、体験の内容よりも、
参加者との交流が満足度のポイントだったりするんです。

イベント規模の大小が問われがちな昨今ですが、
大切なのは何か?について今一度、
立ち止まって考えてみる必要がありそうです。

 

島中星輝
島中星輝

あなたは何のために、

そのイベントをやるのですか?

イベントを企画し、Facebook告知で400人を集客する方法

月に1度、串間市・日南市の若手リーダーを養成する

振徳塾(しんとくじゅく)という講座があります。

内容は宮崎で活躍している旬な方々を講師に招いて、

これまでの活動や想い、考え方を教えていただくというもの。

事務局は日南商工会議所なんですが、

私は「塾頭」ってことで、

地域の仲間と共に、講座の企画運営に取り組んでおります。

 

今月の講師はユニバーサルフィールドの高木智史(たかきさとし)さんでした。

Facebook告知で400人を集客する方法

 

高木さんは宮崎県におけるスポーツイベントの第一人者で、

2011年に会社設立後、わずか2年で12種類のイベントを手掛けて来ているそうです。

 

そのイベントの企画もポリシーを持ってやっています。

きちんと地域が地域として自立する仕組みを整えているのです。

ここが彼の素晴らしいところですね。

 

その地域ならではの特色を生かしたイベント企画は

地域の方々が主役でなければならないし、

地域の方々の手で運営していかなければなりません。

 

持続するコミュニティづくりのきっかけとして

高木さんのスポーツイベントは素晴らしい成果を挙げています。

 

講座の中で印象的だったのは、広告(集客手法)について。

 

以前はパンフレットやチラシを制作して様々なところに

置いてもらうように頼みに行っていたらしいのですが、

断られるのが苦痛で、Facebook主体に切り替えたそうです。

 

すると、どうなったか?

なんと、今夏に初開催の霧島・えびのでのスポーツイベントには

400名以上の方々が参加されたようです。

初開催なのに、ですよ。

 

開催地である宮崎、鹿児島はもちろんですが、

それ以外にも熊本、四国、遠くは北海道からも参加者が来たそうです。

 

霧島・えびの高原エクストリームトレイル大会の動画

 

時代は確実に変わっています

 

広告費0円。
無料の媒体(Facebook)告知で400名以上の参加。

いや、凄いですね。これまで以上に集客における

広告の在り方についていろいろと考えさせられました。

ただ、ご注意ください。Facebookを活用すれば

誰でも0円で集客ができる!…ってことではありません。

 

重要なのは「信頼関係」です。

まず、魅力のあるコンテンツを関係性が出来ている相手に届ける。

そして、興味を持った人がその情報をさらにシェアしていく。

基本的にこの繰り返しで400名の集客ができたのだと思います。

 

Facebookを活用して情報拡散(シェア)は手軽に出来ます。

しかし、そのために常日頃の交流をしておく必要があります。

想いに共感してくれる仲間作りが大切っていうことです。

 

イベントを開催するにあたって集客を考えるのであれば、

あなたが「こういうことをやりたい」という情熱や想いを

仲間とわかちあうという前提条件が必要となるのです。

 

何かにつけて「自分を利用しよう」とする相手と

積極的に仲良くしようなんて、誰も思いませんよね?

 

高木さんが「この情報をシェアして」とお願いだけしていたら、

その信頼関係も時間を経過する毎になくなってしまいます。

 

今回は特にスポーツイベントに対する「温度」が近い方が

協力(情報シェア)してくれて、参加もしてくれています。

 

市場に「仲間」と「お客さま」がいたということです。

ここで面白い現実が見えて来ます。

「お客さま」とは、「仲間」なんです。お客さま=仲間なんです。

地域を盛り上げていくために必要な、

地域が持続していくために必要な仲間なのです。

 

何かを成し遂げようとする時、あなたは熱い想いを伝えます。

すると共感してくれた相手は、仲間になり、お客さまになる。

だから一過性のイベントではダメですし、

だから想いがないと成功しないのでしょう。

 

島中星輝
島中星輝

あなたはどんなイベントを開催したいですか?
その想いに共感してくれる仲間はいますか?

 

観光資源と魔法のランプーあなたはあなたの宝をどう磨いていますか?

 

先週は一泊二日で延岡市へ行き

アウトドア観光のモニターツアーに参加してきました。
延岡市のアウトドア観光を盛り上げるべく大活躍しているのが

高橋勝栄(たかはしかつえい)さんです。

 

 

観光資源と魔法のランプ

 

勝栄さんは地域づくりの大先輩であり、

頼れる兄貴であり、

延岡市観光協会の副会長であり、

延岡の海を語らせたら話が止まらない日本を代表するダイバーでもあります。

→ 延岡マリンサービス

 

島中星輝
島中星輝

本人は延岡のキムタクと言ってますが

スルーしてください

 

今回のツアーは福岡の旅行会社や新聞社などのマスコミ向けに

延岡アウトドア観光のPRをするために企画されたものです。

 

海の幸たっぷりの豪華なランチからはじまり、

シーカヤック、

観光名所めぐり、

トロッコ道ウォーキング、

夜の大宴会など、

一通り体験して感じたのは充実した超一級の観光資源。

 

「海」

「山」

「川」

「食」

「景観」

「施設」

 

どのプログラムも楽しく、

ワクワクさせてくれました。

 

ノベ☆スタ NPO法人ひむか感動体験ワールド _ 延岡アウトドア体験

 

延岡市は、まるで市そのものが観光資源の宝庫で、

仕事やプライベートを含め、延岡市には何度も行っていますが、

その度に違う魅力を私に与え続けてくれています。

そして行く度に痛感させられるのが、

魅力あふれる観光資源は数多くあるのですが

それ以上に地域にとって一番重要なのは「人」だということ。

 

今回でいえば「高橋勝栄」さんです。

勝栄さんは延岡人でさえ「何も無い」と言っていた

観光資源を10年以上もコツコツと掘り起こし、

ひたすら磨いて来ました。

 

地域資源はゴシゴシ磨くと「宝」になります。

他のどこにも負けない、ここにしかない「宝」に。

 

それを知人や友人、行政機関、全国のお客さまに

クチコミで、ホームページで、チラシで、イベントで情報発信を続けて来ました。

 

「年間3000人のダイバーを10年以上も誘客している」

雑談の中で勝栄さんは笑顔で軽く言いますが、

この言葉の重みをズシッと感じずにはいられないのです。

 

観光資源は簡単に誘客できる「魔法のランプ」ではありません。

 

アラジンの魔法のランプはゴシゴシとこすれば

ランプの精であるジーニーが現れて願いを叶えてくれますが、

観光資源はそう簡単にはいきません。

 

体験プログラム開発
リスクマネジメント
関係者への根回し
インストラクター養成
協力関係の構築に収支計画

 

宝(ランプ)を掘り起こした後にゴシゴシと磨くのも大変です。

ゴシゴシ、ゴシゴシと何回も何年間も磨き続けると

同時に周囲の方々への「情報発信」が必要となって来ます。

どんなに素晴らしいものでも

相手にきちんと届いていなければ「無い」のと同じです。

宝磨きと情報発信。
両輪が上手く回らないと誘客に結びつきません。

勝栄さんのもとに年間3000人が訪れるということは

年間3000人以上に「情報発信」をしているということです。

 

島中星輝
島中星輝

あなたは、

あなたの「宝」を何人に伝えていますか?

 

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