経営や販促、生きるヒントや地域づくりなど
様々なジャンルを独自の切り口で

業務を推進する中で得た学びや世の中の出来事、時には映画やテレビ番組、漫画等から感じる時代の流れを島中星輝というフィルターを通してブログ形式でお届けします。
弊社の業務に対する情熱やクライアントへの熱い思いも垣間見ることができます。多分。

飲食店の売りは「味」だけではない。最大の魅力はあなたの存在感!

今年の2月にオープンした日南市油津の「酒処かつを専門店」に行ってきました。
店名が凄いですよね。そのまんま!

それぞれの事業で社長を務めている同級生3人が意気投合して新会社「ゴロウ商店を設立。
この新会社「2年後の道の駅きたごう(仮称)の運営予定団体です。

その前の前哨戦として(?)、油津にまずは飲食店を開業!

お店オープンはコロナ禍において楽しいニュースです。
テレビ番組も取材きたようです。

 

クリックするとYouTubeで取材の模様が閲覧できます。

 

ゴロウ商店の渡辺社長のキャラクターが元気で明るくとてもいいですね!

友人と呑んでいると渡辺社長も会話に加わり場を盛り上げてくれます。
このお店で飲むと元気をもらえます。

 

飲食店の売りって実は「味」だけではないんですね。

もちろん味は大切ですよ。
美味しいのは当たり前です。
そのほかにもボリューム感や価格、食べたときの驚きなど、
いろんな要素が「味」に加わっているのです。

さらにはお店の外観、内装、清潔感、照明…というハード部分。
これも重要ですね。
雰囲気と表現できないものを構成しているものです。

そして最後に鍵となるのが「人」です。

皆さんにもひいきにしている居酒屋があると思います。
居酒屋じゃなくても、美容室やマッサージ、服屋さんなどなど。

そのお店の魅力は商品やサービスというのは当然ですが
店主だったり、スタッフだったりということがありませんか?

 

働いている人の魅力って、職場のイメージに繋がります。
提供している商品やサービスにも関わってきます。

それは単に「愛想良くしろ」という話ではありません。

例えば、私の家は昔「寿司屋」を両親が営んでいました。
寿司職人だった親父はめっちゃ無口で愛想笑いもしません。

顔も厳つい「昭和時代の頑固職人」です。

商売をする人からするととんでもない寿司屋ですが
逆にファンがいたんですよ。

「そこがいい」
「職人はそうじゃなくっちゃ」

そうやって支持してもらっていたんです。

つまり働く人というのは、その店舗の世界観も創造しているということです。
ただ単にいるだけ、ではない存在感が重要ということです。

 

友人とかたり、渡辺社長と語りながらそんなことを考えながら呑んでいました。
日南市油津のおすすめのお店です。

 

酒処 かつを専門店
電話 0987-67-0007

これから企業する人に伝えたいこと。事業計画は必ず破綻する!

今日の夜は商工会議所にて創業塾があります。

ここ数年、創業塾の講師をしていますが参加者である創業(予定)者に
私が伝えられることって一体何なのか考えてみました。

中小企業診断士でもないので売り上げ拡大の原理原則とか、
そういう知見はないので、やはりここは「体験談」でしょうね。

めっちゃ大きな会社の代表というより、
ちょっと早く起業した先輩ってくらいのレベルの私ですから。

これから起業する人に対して私が言えることといえば
「事業計画は必ず破綻するよ」ってこと。

これは私の経験からも言えることです。

これまでどこかの会社に所属して、会社の傘に入って
仕事をしていた人だったら特にそうです。

社会に出たときの「違和感」があるんですよ。

それはなぜかというと、従業員の経験しかないからです。
従業員だったころの「社会観」「常識」でものを考えるからです。

経営者になると、そこがガラッと変わります。

社員の給与にしても従業員だったころは
「俺はもっと働いているんだから給料はもっと高いはず」
という感覚でいました。

私は私の実力を高く見積もっているから当然です。笑

ところが経営者になると経費についてはめっちゃシビアになります。

従業員だった頃に軽く使っていたボールペンにしても、
自分の会社の「経費」なら購入する時点で心が抵抗します。

立場が変われば正義も、常識も変わります。
従業員だったころに立案した計画もその通りになりません。

いくら緻密に計画しても、「社会観」「常識」が違うのですから。

シンプルに言えば、計画が甘いんです。

経営者になると売上計画についてはシビアに考えます。
コストについても多く見積もります。

そして、その上で楽天的に行動していく。
これが一番ベストではないかと思うんです。

最悪を想定しながら、夢を持って突き進んでいく。

矛盾していますが、会社経営ってこんな感じです。
例えるなら、アスリートが身体に故障を抱えながら全力でプレーするようなものです。

事業計画は破綻します。
その上でどう計画するか、どう動いていくか。

その覚悟を持って経営を続けていくことが重要なんだと思います。

お金がない。 たったこれだけのことで心の余裕がなくなる。

一年前に起業したという若い経営者にお会いする機会があった。
小売業を営む彼には妻と可愛い盛りのお子さんがいらっしゃるとか。

「売り上げが伸びないんです。支払いをどうしたら良いか…」

コロナ禍の営業は事業者を「これでもか!」ってくらいに追い込んでいる。
注目されるのは飲食店ばかりであるが、幅広い業種で苦しんでいる経営者は多い。

自慢ではないが、私も経営者として月末はひぃひぃと資金繰りに奔走している。

事業を推進するということは、経費もジャブジャブ使うってことだ。
人件費や交通費、仕入れに家賃などなど。

売り上げが伸びようが下がろうがお構いなしに
社会保険等は通帳から有無を言わさず引き落とされている。

 

その昔、他界した私の父は小さい寿司屋を営んでいたのだが、
経営が上手くいかずにお客だった女性と駆け落ちした。

残された母は、見よう見まねで寿司を握るが当然素人のレベルで
寿司屋を回していく技術ではなく、みるみると借金が膨らんでいった。

母は、自分のカードが限度額いっぱいで使えなくなると
当然の如く、子ども名義のカードを使い始めた。
そういう行為が最終的に私たちにどう影響するかは自明の理である。

 

当時、私は経営者ではなく、いち企業のいち従業員だったため、
月々の収入には限度がある。

お金がない。
収入以上に借金があれば返せる道理もない。

お金がない。
たったこれだけのことで心の余裕がなくなる。

何をしていても手につかないし、料理だって味わえない。
寝ても覚めても考えるのはお金のことばかり。

胃がキリキリと痛み出す。
思考は停止するし、夜も満足に眠れない。

「幸せにします」と約束したはずの結婚式。
妻にも、妻のご両親にも申し訳なさでいっぱいになり、
我が身の不甲斐なさ、情けなさで涙もでない。

 

少しずつ、少しずつ周りの方々のおかげもあり、
人並みの生活ができるようになったが、あの時の息苦しさは忘れようがない。

気持ちばかりが焦り、感情すら忘れ去ってしまい、
心が疲弊していく暗い生活。

 

相談に来た若い経営者の苦しみも理解できる。
当時の私はいち従業員だったので、できることは弁護士に相談することだけだった。

経営者であれば、もっと可能性はある。

・銀行への返済を一時ストップしてもらう
・仕入れ先への入金を待ってもらう
・顧客に納品した分の入金を早くしてもらう
・商品券等にて先に現金を払ってもらう
・共同経営者を探して出資してもらう
・在庫分をこれまでの顧客や友人知人にお願いして購入してもらう
・借金が増える前に一旦事業を整理する

業態や業種によってやり方は様々だが、じっと思考停止していても
状況は一向に良くならない。というか、悪くなる一方だ。

奥さんとお子さんと会社を守るために経営者ができるのは
変な見栄やプライドを捨てること。

本当のプライドは大切なものを守っていくことだ。

開き直って現金化できるものを手当たり次第に探して
時には頭を下げてお願いすれば、少しは状況も変わっていくはず。

可能性は未来にしかない。
だったら、今を耐えて未来にいくしかない。

農業には夢と希望がある。事実をどう捉えるかで道が開ける!

「今の仕事を来年退職して農業を継ぎたい」

敬愛する友人から何年も前から聞いていた言葉でした。

業務でもプライベートでも快く力を貸してくれていた友人で
私個人としては今の職場でバリバリ活躍して偉くなって欲しかったのですが
本人の決断は重かったようです。

そうと決まったのであれば何かの形で応援したいと思うのが人情。

これからの農業はしっかりとマーケティングを行い、
事業(会社)をマネジメントしていく必要があります。

そこで先進的な取り組みを行い、海外への輸出もバリバリしている
農業経営者とのマッチングを試みました。

ちゃっかり私も着いて行きました。笑

現在は「農業法人」ではなく「株式会社」の代表取締役として
年間30トン以上の輸出を誇る若手経営者の話は刺激的でした。

農業をやるために帰郷した当時の彼は
父の事業を承継しながらも個人事業主として独立し、
稼業と事業を兼業しながらの修業!
(ちょっと韻を踏んでみました)

ところが市場は少しずつ厳しくなってきます。

価格競争や不条理な取引関係など苦しい状況下で
将来の展望が見えなくなったらしいです。

そこで販路を海外に求めたという訳です。

県の事業で海外(特に台湾)に頻繁に通うようになり、
現地調査や人間関係の構築を行い、それに見合う
商品作りを5年間もしてきたそうです。

しかしながら、台湾は国際的に見ても
農薬の基準等が厳しい国らしく苦労の連続だったとか。

現在では現地パートナーとも信頼関係ががっちり構築され
今年は例年の倍以上の出荷量が見込めるようです。

それだけの出荷体制をつくるには
設備投資もしていかなければなりません。

設立したばかりの若くて実績もない経営者が
銀行に資金調達してもらうにも大変な労力だったようです。

それらの苦労が少しずつ身を結び、
国内からたくさん引き合いも来るようになり、
その実績を持って銀行からも融資を受けられるようになったとか。

実際に行動した人にしか理解できない
目に見えない苦労というか、ノウハウというか。

それらを糧にして行動し続けたからこそ今日がある。
という物語を共有させてもらいました。

来年創業する友人にも大きな刺激となったみたいです。

農業には夢がある。
特に地域には耕作放棄地が恐ろしいほどたくさんあります。
後継者不足で困っている農家もたくさんいます。

だからこそ、です。

若き経営者はいいます。
「これから農業を始める人は少ないからチャンスは多い」

なるほど。事実をどう受け止めるか。
その上で、どう動いていくか。…ですね。

めっちゃ勉強になりました。
なぜか私が刺激を受けて興奮しまくりでした。笑

 

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