先週開催された県南地区の人材育成講座 振徳塾。
毎月1回の勉強会です。
今回の講師は、やっちみろかい酒谷の日高茂信さんでした。
茂信さんは地域づくりネットワーク協議会の
会長でもあるのでまぁ、いうなれば
私たちのBOSSでもあるわけです。
いろんな機会に茂信さんの話を聞くのですが、
今回の話も実体験に基づいており、胸にズシンと来たり、
うるっときたり、改めて彼の凄さを知ることとなりました。
あなたの選択しなかった人生
茂信さんがまだ幼い頃。
酒谷はホントに何も無い田舎で(今でもそうですけど)、
それにコンプレックスを持っていたといいます。
たまに飫肥に行くと、いろんな店舗がずらっと並んでいたり、
街灯(ネオン)があったりと、賑わいがあり、
とってもテンションが高くなったそうです。
わかりますね、この気持ち。
ただ隣の地区に行くだけなのに、よそ行きの服を着たり。^^
しかし、買い物をする際にお店のおばちゃんから
こう聞かれた時に暗く沈んだ気持ちになったみたいです。
ボクはどこから来たの?
子供心に「酒谷から来た」と言えなかったそうです。
酒谷出身ということがとても恥ずかしいことだと、
いつの間にか思っていたというのです。
「自分の子どもや孫にそんな想いをさせたくない」
それが活動の原点とのことです。
かなり熱く、強い想いですね。
・地元が大好きだから、地元のために頑張っている!
地域づくりを実践されている方には、このように
まっすぐな想いで活動をされている方も多く、
茂信さんの想いはどちらかというと自己中心的です。
地域のため、よりも自分のためだから。
しかし。
非常に共感できます。
ちなみに私がうるっと来た瞬間はここです。^^
茂信少年のその時のやるせない気持ちや
茂信壮年の活動の原点をリアルに感じることができました。
ネタ的にはすでに知っているものでしたが、
やはり本人から聞くと伝わる情報に重みが増しますね。
表情やアクションや当日の話の流れ、場の雰囲気。
そのどれかが違うだけで情報は角度が変わります。
話す人が、聞く人が、どれだけ物語に入り込んでいくかで
五感(六感もありますね)が多くの情報を得ようとします。
多くの方々とリアルで言葉を交わすというのは、
目の前の人が持っている想いだったり、歴史だったり、
心のずっと奥底、その人の根っこにある魂のかたまり、
本質みたいなものに共感するということです。
共感した瞬間に、その人と繋がっていくのです。
たった1度しか会わなくても繋がっているから
心をオープンにしてコミュニケーションができるのです。
言い古された陳腐な表現かもしれませんが、
やはり地域づくりは「心の交流」だと思うのです。
そして、心の交流をするために必要なのが
目の前の人に対する「興味」と「敬意」です。
自分が選択していない人生を生きている人が目の前にいる。
この価値がわかりますか?
人生の岐路において、その人がその道を
どのような想いで、選択し、決断したのか。
そしてどのような経緯を経て、どんな結論に至ったのか。
自分以外の人生を疑似体験できるんです。^^
これってムチャクチャ凄いことだと思いませんか?
ただ、人生の重みを聞き出すのですから
絶対に「敬意」が無ければならないと思っています。
その人の想いに触れることで心の幅が広がり、
自分が大きく成長できることもあるのですから尚更です。
今週もいろんな人と会います。
リアルを大切に言葉を紡いでいきたいと思います。
───本日はここまで。
やっちみろかい酒谷の凄いところは景観づくりに
重きを置いているところだと思います。
①植栽もイベントにする事が出来ますし、
②1年2年と活動が積み重なることで地域にいろんな花が
咲き誇るようになり、それが集客に繋がります。
その地域の自然(景観)そのものが商品となり、
誘客することなく多くの方々が地域に足を運ぶようになる。
イベントはエネルギーを使います。
集客の起爆剤になるのですが、その分負荷が大きくなります。
景観づくりを積み重ねているその活動が素晴らしいと
私が思うのは、こういう理由です。
このネタも実は前から知っていた情報だったのですが、
茂信さんの話をリアルで聞いてもう1つ思った事がありました。
地域に木を植えるというのは、活動している方々が
地域の未来への想いを種として植えているような気がしました。
彼らが心待ちにしているのは、もしかしたら開花ではなく
彼らの「夢」そのもの。茂信さんのいう「青春」なのでしょう。
地域の活性化とは、夢を追い求めている、
その瞬間の中にこそ、あるのかもしれません
今週も張り切って参りましょう!!!