農業やったら発狂しそうになった!人には向き不向きあり。

私は20年近く前に、ほんと短期間ですが
農業の手伝いをしていました。

岐阜県から宮崎県にUターンしてきて
嫁の実家の農業(金柑)を手伝っていました。

嫁には2人弟がいるのですが両方とも
農業を継ぐ気は全くなく、私がその気なら
事業承継することも可能な立ち位置でした。

土地も設備(ビニールハウス)もあるし
ノウハウも人材(義父母と義祖父母)も
あったので、

おぉ、これってなかなかいいんじゃない?
と思っていたのですが…

ちょっと農業と相性が合わないというか。
「農業は無理」と数日で断念しました。

太陽の下の作業ですから営業マン時代から
比べるとめっちゃ気持ちいい汗を流せるんですよ。

営業マン時代は脇下とか背中に、じとっと
流れる嫌ぁ~な感じの汗しかかいたことが
なかったので。

またアスファルトの上しか歩かなかったので
土のふかふかした絨毯の上で作業するのも
すごく心地よかったです。

最初のうちは。笑

でもやっぱり適正ってあるんですねぇ。
作業がきつかったんです。
体力的にどうこうではなく単純作業に
ついていけなかったんですね。

あの小さな金柑を数時間ずっと収穫する。
カゴが満杯になるまで1時間近くかかるんです。

もう発狂しそうでした。笑

事業経営者になれば段取りもわかるし、
今日はこれやって、あぁ明日は雨がだから
今のうちに先にやらなきゃとか、

今度はあれにチャレンジしたいなぁ。
だったらあの農具を購入しなきゃとか。

頭でいろんなことを考えながら
クリエイティブに働けたと思うのですが
当時の私は知識も技術もないため
単なる労働者だったんですね。

だから苦痛で苦痛で。

8時半から作業をスタートするでしょ、
そうするともう10時の休憩が待ち遠しい。

作業再開するともうお昼が待ち遠しい。
ってか作業中は暇!
なんか音楽とかないの?
お茶だけの休憩じゃなくて例えば
美味しいドーナツとかないの?

みたいな感じで全然前向きではありませんでした。

5時のチャイムが鳴ったら祖父母が
「先に帰れ~」って言ってくれるので
ダッシュで帰宅していました。

何の手伝いにもなってないっすね…汗
祖父母は70歳超えていたんですけどね。汗

当時は真面目に取り組んでいるつもりでしたが
逆にお荷物だったのかもしれません。

やっぱり改めて農業をやっている人って
忍耐力とか精神力とか、すごいなと
自分で体験して初めて気づきました。

どんな仕事でも適正があるので私は
今でも農業はできないと思っているのですが
これからの社会は「食物」を育成できる人が
めっちゃ強いと思います。

農業、野菜とか果物とか田舎ならではの
自然の営みについての学びがたくさんありました。

引っ張っても解けないロープの結び方、
食物の実を大きくするノウハウ(摘果)、
接木の仕方とか、

例えば、五右衛門風呂だったんですが
燃焼効率の良い薪の種類だったり
釜戸内の薪の組み方だったり、

生きるための知識が盛りたくさんの日々。
農業って、田舎暮らしって本当に豊かです。

そして強い。
最悪、自給自足できますからね。

リタイアしたら農業やったりするのも
ありかもしれないなぁ… ないか。笑

…ではまた来週!

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