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三浦綾子さんの「塩狩峠」や「氷点」を読んで衝撃を受けました。
今では人生のバイブル的な存在です。
物語の登場人物でキリスト教の人がたくさん出てきます。
それはそれは穏やかで深い愛情を持ってます。
特に塩狩峠の主人公は凄い。
聖書に書いてある言葉をとことん貫き通します。
「右の頬をぶたれたら、左の頬を差し出しなさい」
とばかりに酷い仕打ちを受けてもめげることなく前進します。
こんな人たちが世の中にはいるんだなぁと
学生時代からキリスト教の方々を尊敬していました。
度々このメルマガに登場する友人、都城高専講師の
吉井千周さんはクリスチャンです。
当然のごとく愛情(とユーモア)に満ちあふれた人です。
しかし、彼は「私の持つクリスチャンのイメージ」と
少し違っていたのです。
![島中星輝](https://shimanakaseiki.com/wp-content/uploads/2020/10/kyara-01.jpg)
とにかく彼は怒るんです。
それも烈火の如く。
彼の話(怒り)を聞きながら、
キリスト教の人にもこんな人がいるんだなぁ、
考えてみたら当たり前だよな、人間だもんな~
と浅はかにも考えてしまいました。
彼に聞いたところ、「右の頬をぶたれたら~」という言葉は
本来の意味はまるで違うそうです。
まぁ、それはご自分で調べていただくとして…
実は私、かなり怒っています。
しかも、烈火のごとく。
愛があるからこそ怒る。
世間の無知さに、自分の無力さに。
一週間前の休日に鹿児島まで行ってきました。
親戚のお見舞いなんです。
福岡に住む従兄弟のお姉ちゃんの娘が
鹿児島病院に入院してもう3ヶ月が経過します。
私は家庭の事情もあり中学~高校時代の4年間を
長崎県壱岐市の母方の親戚に預けられて育ちました。
その家には従兄弟たちがおり、本当の子供・兄妹のように
愛情を持って私を迎え入れてくれました。
おかげで私も非行に走る事なく、花の青春時代を
ブクブクと、いや、スクスクと育ったのです。
兄妹同然に育った従兄弟のお姉ちゃんが鹿児島まで
来ているのであれば、そりゃもちろん車を飛ばしますよ。
ましてや娘が入院しているとなれば余計です。
娘は17歳。
10年くらい前、小さい頃に一度会ったっきり。
キャッキャッと笑い、走り回っていた詩菜は
いま車イスに乗っていました。
「子宮頸がんワクチン」というのはご存知でしょうか。
がん予防のために接種したワクチンが原因で
副作用が出たようなのです。
今でこそ少し安定していますが一時は首が据わらず、
手も動かず、…時には意思とは関係なく激しく動くため
ベッドに縛り付けられ、24時間病室で、
おむつをつけて過ごしていたそうです。
当時は原因もわからず、どんどん変化していく自分自身の
身体の変化に耐えきれず、モノに当たり、自分に当たり、
母親に当たり…
青春真っただ中の、17歳の女の子が、です。
つい数ヶ月前まで元気に走り回っていた子が、です。
車イスに乗り、けなげに笑う17歳の女の子。
その状況を目の当たりにすると怒りがわいてくるのです。
ギリギリと心が苛立ってくるのです。
![島中星輝](https://shimanakaseiki.com/wp-content/uploads/2020/10/kyara-01.jpg)
何について私は怒っているのか。
悔しいことに自分自身でもよくわからないのです。
私の怒りの矛先は
ワクチン接種をした医者か、自治体か、国か、制度か、
それとも無知で何もできない(しらない)自分自身にか。
私に動けることがあれば動きたい。
でも何をどうすれば、何が解決できるのか光も見えない。
いま出来ることは定期的にお見舞いにいくこと。
子供たちを連れて行き、いつも通りの笑顔で接すること。
そして、詩菜のような副作用を起こす子を増やさないこと。
彼女のことをせめて私の周囲だけにも知ってもらうこと。
薬とかワクチンとか詳しいことはわかりません。
でも知らないことで危険が及ぶようなら情報発信しないと。
複雑な思いで鹿児島から帰ってきた時に思い出したのは
吉井千周さんの存在でした。
彼の持つ怒りのマグマは、もしかしたら私が体験した、
この何とも言いようのない感情と同じだったのかもしれません。
愛があるからこそ、怒るのです。
世間の無知さに、そして自分の無力さに。
───本日はここまで。
知らないということがいかに罪深いかを知りました。
妻に確認したところ、うちの娘はワクチン接種をしていません。
有り難いことに妻は自分で調べ、判断してくれたのです。
「○○ちゃん達は受けるけど、私は受けなくていいと?」
娘が妻に聞いてきたようですが、
母親としての判断をしっかりと説明したようです。
もしも私が同じ状況だったら、学校からのお知らせに対して
何も考えずに子どもに接種させていただろうと思います。
ワクチンを接種したら全員に副作用があるわけではありませんが
それでも内容を把握して、自ら決断することが大切です。
これはワクチン接種に限らず、注射や薬に限らず、
さまざまな商品やサービスにも言えることだと思うのです。
いま私たちがこうして生きているというのは、
様々な決断の結果ということなのでしょう。
だからこそ、今日一日の生命が、あなたの存在が、
尊いと感じることができるのでしょう。
それでは、今週もはりきって参りましょう!!!