「悔しいです」と言える勇気こそがあなた自身を輝かせていく

 

9月から翌年3月まで半年間かけて県南地区の若手リーダーを
育成するための講座「振徳塾」という勉強会があります。

現在7期なので、7年目です。
私は第5期の時に、振徳塾に塾生として、講師として参加しました。
もう2年も前のことです。

5期は4期までの振徳塾とは違い、異様に盛り上がりました。
…正確には「盛り上げました」と書くべきか。^^

5期生は塾やメンバーに対しての思入れも強く、

最終回の時には

 

「このまま終わるのはもったいない、何か自分たちでやろう!」

塾生から、そういう声があがったのです。

ちなみにその声を発したのが、私と同じく塾生&講師として
参加していた﨑田恭平・日南市長(当時は県職員)でした。
彼はその後、選挙活動が忙しくなり、
振徳塾どころではなくなってしまいましたが…(笑)

話を戻しますが、私たち第5期卒業生有志は
振徳塾プロジェクト(SJP)として立ち上がり、
今度は第6期の企画運営に取り組むことになるのです。

塾生の時は講師の話を聞く(インプット)がメインでしたが、
今度は運営側に回っての勉強、
つまり講師の選定や依頼、金額日程交渉、講演テーマの設定等、
イベントを運営するための行動(アウトプット)がメインです。

毎月、企画リーダー(担当)を決めて、
運営側として第6期生にどんなことを学んでもらいたいのか、
そのためにはどんな講師に何を話してもらえばよいのか、
自らアンテナを立てて考えてもらいました。

講座の際にはレジュメの準備や司会進行もしてもらいました。
講座が終われば報告の提出です。

運営側に回ることで、塾生の時とは違った学びがありました。

そして更に1年経過して今度は第6期生がSJPのメンバーに
加入し、今度は彼らが中心となって第7期を運営しています。

ご挨拶の前書きが異常に長くなりました。すみません。

今週号はそのSJPについてお話します。

「悔しいです」と言える勇気

 

基本的に毎月の勉強会の運営も担当者が動くだけなので、
担当以外のメンバーにとっては退屈な時間も出て来ます。

ただでさえ、モチベーションの高いメンバーですからね。

そのような背景もあり、更にステージをあげるべく
自主イベントの企画をしてもらうことにしました。

メンバーを2チームに分けて、それぞれが地域の資源を活用し、
やりたいことを考えて皆で企画していくというものです。

騒ぐのが大好きなメンバーですから
その企画発表をプレゼン大会というイベント形式にしました。

馴れ合いを防ぐためにオープン参加ということで、
外部の方々にもプレゼンを観ていただき、
企画内容とプレゼン技法について審査もしていただきました。

業務上、大勢の人の前で話すという経験が無かった人もいます。
パワーポイントにも触ったことが無かった人もいます。

文化祭のような、サークル活動のような、
そんな小さな始まりでしたが、目的があれば走り出せます。

職場の中心としてバリバリと活躍している年代のメンバーが、
仕事の合間に時間を捻出して夜な夜な打合せをしました。

メンバーそれぞれが意見を出し合い、チームとして
まとめる経験はコミュニケーションの勉強にもなります。
もっと言えば、成果の出る会議の手法も学べます。

「経験する」というのは、五感で感じることでもあります。
頭の中で考えるだけではないリアルな学びがあると思うのです。

彼らはプレゼン大会を経て、それぞれのチームは今夏、
ブラッシュアップされたそれぞれのイベントを開催しました。

0円予算です。
はじめての自主イベントの運営です。

地域を大きく盛り上げるイベントではありませんでしたが、
それでも、彼らにとって、地域にとって、
非常に価値のある、意味のあるイベントだったと思います。

そして先週末。
今度は「企画報告会」という名のイベントが開催されました。

そして審査をしていただいたのは市長、副市長、市議会議員、
商工会議所事務局長と大御所ばかり。

せっかくだからとハードルを少し高くしようと思ったら
想像以上に高くなってしまい、みんな緊張しているだろうな、
これは悪かったなーと反省していたのですが、
プレゼンが始まった途端にそれが杞憂に過ぎないことを知りました。

 

島中星輝
島中星輝

みんな、いつも通り!!!(笑)

 

羞恥心を捨て、大きな声を出して、演者になりきって、
プレゼンにおける自分の役目を全うしていました。

発表内容も、そしてプレゼンの技法も数ヶ月前の時から
更に大きく変わり、素晴らしい出来栄えでした。

驚きました。

感動しました。

嬉しく思いました。

しかし、その一方で少し寂しく思いました。

私は「塾頭」という立場であったため、
彼らと共に内容を協議したり、プレゼンデータを作ったり、
壇上で発表することもできませんでした。

私も一緒になって取組みたかったなぁ。
プレゼンを終えた充実感を味わいたかったなぁ。

ま、仕方ないんですけどね。^^

SJPのメンバーには様々なことを学ばせてもらっています。
もっともっと私も成長しなければ!と強く思いました。

ところで、このSJPの活動の中で
今でも強く印象に残っている言葉があるんです。

 

悔しいです

これは企画発表のプレゼン大会での振り返りの時に、
ある女性メンバーが言ってくれた反省の言葉でした。

自分がチームにどう関われたか?
その問いに対する彼女の答えが「悔しいです」という言葉。

・もっと自分の意見を言うべきだった。
・もっと自分ごととして取り組むべきだった。
・もっと相手の意見を引き出すよう話を聞くべきだった。

 

いろんな場面での自分自身の行動について
悔しいって思える、そういう感情を持っていることが、
塾頭として嬉しかったし、有り難かったのです。

だって、1円にもならない自主勉強会の取組みですよ?

彼女はその場に真剣に挑めなかったことを
後悔しているのです。

きっと自分の可能性を見たのだと思いました。
そのレベルと現状にギャップが言わせた言葉だったと思います。

テレビ番組「スクールウォーズ」のあの名セリフを
思い出しました。(笑)

検索したらそのシーンがYouTubeにありました。
思わず見入ってしまい、ジーンと来たり。
悔しがれるほどに何かに熱く取り組んだことはありますか?

彼女は報告会で輝いていました。
MVP3位に入賞しました。素敵な笑顔でした。

次は私自身がそうありたいと思いました。

 

───本日はここまで。

何故だろう?

いつも短くスマートに済ませたいと思いつつ、
文章が長くなってしまいます。
まだまだ勉強が足りません。

大丈夫ですか?
最後まで読んでくれていますか?(笑)

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