食の安心安全システムの国際認証である
FSSC22000の第二段階審査が終了しました。
めっちゃ神経を削られる二日間でした。
宿題は渡されたものの、それに対応すれば
認証は下りるとのことでラストスパートです。
それにしても私の仕事の振り幅よ。笑
知らない言葉が飛び交う魔の二日間。
何を聞かれているのか、何を話していいのか。
実際には私はただクライアントの隣に
座っているだけだったんですけどね。
なんか凄く大変でした。
(本当に大変なのはクライアントですが)
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今週のテーマ
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☆意識がカチッと変わる瞬間
基本的には安心安全な食品を製造するために
何がリスクでどう対処するのかをきちんと
マニュアル化してスタッフで実践しようというもの。
飛び交う知らない言葉が製造業ならではの
業界用語なのか、一般常識範囲の言語なのか。
世間知らずの私には判断がつきませんでした。
ちょっとメモを見てみます?
とにかくわからない言葉でもメモしておいて
後で対応しなくちゃ!と聞きながら文字打ち
したものなので自分で見直しても意味不明。笑
こんな感じです。
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・8.5.2.2 農薬の安全性の確認をどうしているか
└農薬試験やアフラトキシンなどの確認の仕組みが弱い
└安全性の担保する仕組みを明確にしてほしい
・8.5.2.4.1 ハザード分析の再現性がないところ
└CCPとOPRPのデシジョンツリーのロジックが曖昧
・金属探知機のベルトや番重など、製品と接触する
設備が食品と接触しても問題ないか確認する
・CCPの力量があるか、ヒヤリングをしたところ
ハザード管理計画書と一致しなかった
└教育されているか不安が残った
・照明について、照度の測定してみては?
作業場所が500ルクス以上
└今はスマホでも確認できる
・原料や包材の評価
原材料メーカーだけで100社以上、
包材メーカーは5社程度
└地元もあれば大手もある
・受け入れる際どこを確認しているか
└原料仕様書(農薬の残留証明含む)
└包材の仕様書、安全証明書
└どういう包材や原料なのか、どう安全なのか
└商品規格書(細菌の基準については書かれている)
└残留農薬は過去に問い合わせの記録はあるが、最近の検査データはない
└農薬での安全性はどこで担保するのか
└仕様書などに記載がなくてもよいが、すぐに出せる環境にあるか
└年に1度にもらうなど、ひとまず自社でルールを作る
└アフラトキシンなどのカビ毒も含めて考える
└年2回現地に訪問する
└お客様に安心できる情報を提供できるかどうか
・包材は受入検査表の記録がない
└包材のトレースができるかどうか
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いかがですか?
なかなか混乱するでしょ?笑
でも人の口に入る商品を製造するには
確固たるエビデンスが必要になりますし、
なんといっても世界トップレベルの認証ですから
厳しいのは当然なのかもしれません。
これからの社会はもっと審査が厳しくなります。
安心安全についての意識が問われてきます。
そのための先行投資という意味でも
クライアントにとっては重要な制度ですね。
この神経が削られる二日間の出来事は
工場で働くスタッフさんにとっとも
非常に不安とストレスを与えるものでした。
しかし、一番意識が変わったのはその工場
スタッフさんでした。
1日目の審査が終了した瞬間から
ツッコミを受けた部分をどうしていくか?
そういうモードになったのです。
意識がカチッと変わる瞬間。
それは隣で見ていた私が一番感じました。
単純にマニュアルをコンサルに作成してもらえば
認証を取れる!…なんてどこかで甘く
考えていた部分もあったと思います。
しかし、そうではないって気づいたんです。
マニュアルがあっても、それを理解し実践
していくのは自分たちであることを。
二日目の審査では審査員からの質疑応答にも
バッチリと答え、意識改革の証明ができました。
それだけでも私は深い学びを得れたと
得した気分になりました。
───本日はここまで。
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学びの多い、充実した一週間を。
…ではまた来週!