先日テレビを観ていたらゴッホの贋作を
生業としている画家が出てきました。
中国人なんですがゴッホの贋作を描き続けて
20年以上でもう本人はゴッホになりきり、
数名の弟子たちにも指導しているレベル。
違う!もっとこんな感じで!
筆を滑らかに動かすんだよ!
もう自分自身こそが「ゴッホ」だと筆を
握りながら豪語していました。
しかし本物は見たことがなく、いつも
写真や本を見てからの模写で対応していたんです。
そんなある日、彼はクライアントから
本物のゴッホを観てみないか?と打診を受けます。
…本日も配信の始まり、始まりぃ~
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今週のテーマ
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☆本物との出会いは人生を変える
オランダのアムステルダムにその画家は向かいます。
飛行機に乗るのは初めてらしい。
彼はクライアントに対して毎月500枚以上の
作品(といってもゴッホの贋作)を提供し続けてきました。
それなのに、そんなに儲かっている感じではない。
どちらかといえば少し貧しい感じかなと。
本物そっくりの作品を描く画家なのに
不思議なこともあるものです。
ゴッホ美術館に到着するとその美術館の前で
彼の作品が数多く販売されていました。
…お土産用として。
彼は自分の作品は画商に渡っていると
ずっと思い込んでいたらしいのですが
実際は数千円でお土産物屋さんで販売されていました。
かなりショックを受けていました。
そりゃそうですよね。
美術作品を創作していたと思い20年間
やってきたのに、実はお土産物屋さんの
バッタもん商品だったのですから。
そして翌日、美術館に行って念願のゴッホの
作品を直に目にすることができたのです。
自分の作品とのレベルの圧倒的な違いに
彼は思わず泣き崩れうなだれてしまいます。
これこそ「本物の力」なんでしょうね。
自分のこれまでの人生は一体何だったのか?
彼は生きる意味を見失った感じでした。
帰国した彼はある決意をします。
もう贋作は描かない。
自分の好きなものを好きなように描く。
それがゴッホから感じたメッセージだ。
そう彼は言うのです。
その決断が良かったのか、悪かったのか、
私にはわかりません。
でも本物には、関わった人の人生を
変えてしまうくらいのパワーがあるってことです。
それくらい強烈なメッセージが
作品に込められていたんでしょうね。
私も一度くらい観てみたいと思いました。
───本日はここまで。
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学びの多い、充実した一週間を。
…ではまた来週!