事業と家業とでは感覚が違ってくる。
個人事業者と話していたときに感じたことです。
先日、弊社が日南市から業務を受託している
市民活動のための施設「創客創人センター」の
令和元年度の報告をさせていただきました。
その「場」は市の施設の運営について地域の
有識者からの意見をもらうための審査会でした。
税金で運営を行っている施設だからこそ
どんな目的を達成するために何をやるのか、
どんな結果を産んでいるのか、その報告を
していく必要があります。
これって株式会社でも同じです。
この事業はどういう目的を持つのか。
どんなことをどうやって売り上げを伸ばすのか。
社長が株主に経営方針を説明して審議される。
その工程とすごく似ているのです。
組織って事業ってこうやって進むのかと
改めて教えられたような気がしました。
一方、ある個人事業主とランチをしながら
意見交換をしていた時のことです。
家族経営で農業やったり、林業やったり、
補助金活用したり、商品開発したりと
忙しそうに動いている方だったのですが
事業の物語が非常に抽象的だったのです。
客観的に聞いていても事業の方向性が
伝わらないし、アイデアはあるものの
優先順位がわかりづらい。
それってなんでだろうかと考えていたら
数字がなかったからだと気づきました。
売上、仕入れ、外注、人件費などなど
数字がないため規模感を共有できなかったのです。
5億円の事業について話しているのか、
100万円の商品をどう売るかって話なのか、
お金(数字)が出てくるだけで話が一気に
リアルになってくるのです。
逆に数字がないとイメージが湧きづらい。
50億円の事業を200人で推進するのか
3人で推進するのか。同じ事業だとしても
それだけでも人によって思い浮かぶ
イメージが異なってきます。
数字って想像以上に大切ですし、説得力も
出てくるマジックワードだったりします。
あなたの会社の売り上げは?
日給、時給はどれくらいですか?
目標達成にはその商品をいくつ売ればいいの?
いろいろと数字に置き換えて考えてみてください。
ちょっと違う視点からのアイデアが出てくるかもしれません。
…ではまた来週!