プレゼンテーションから学んだこと。反面教師として非常に役立ちます!

8月初めに日南市南郷町に都会の女子大生がやって来ました。
都城出身の方言を研究している教授が引率です。

一週間程度ホームスティして地域の方々を取材し、
地域課題を解決するアイディアを女子大生目線で
考えて地域住民にプレゼンするというのが趣旨とのことです。

主催者のひとりは地域でお世話になっているおばちゃんだし、
教授と学生は昨年度の弊社移住事業にも協力してくれたし、
という義理もあって会場に足を運びました。

そこで私が目にしたものとは…!!!!

プレゼンテーションで必要なこと

 

幸いにもこのメルマガは読者数が少ないし、
私個人のメディアなので毒も吐こうと思います。(笑)

女子大生のプレゼン。
残念ながら、かなーりレベルの低いものでした。

・パワーポイントが活用できていない
 ・リサーチ不足

これはね、全然許せます。許せる範囲内です。
3日程度滞在して20組の地域の方々へ取材するだけでも
時間が足りないと思います。

さらに情報をまとめて、分析して、アイディア出して
パワーポイントに落とし込む。

よほどスケジューリングをしっかりして、
事前情報を共有しておかないと厳しいと思います。
特に地域の事を何も知らない状態からのスタートですから。

またパワーポイントですが文字を加工したり、
アニメを使ったりするのは良いのですが、
技術に凝り過ぎて肝心な情報が見えて来ない。

しかし、それも許せます。
なぜなら彼女たちは都城高専の吉井千周さんのプレゼン講座を
受けことが無いのですから。

まぁ、それくらいパワーポイントを活用したプレゼンの
「あるある」がてんこ盛りの発表でございました。

ただ彼女たちはプロではありませんし、謝礼も発生していません。
企画の趣旨を考えれば、充分容範囲だと思います。

 

島中星輝
島中星輝

私がレベルが低いなーと感じたのは技術的なことではなく、
ハートの問題です。

 

今回の企画の経緯はわかりませんが自分で決断して
参加したのでしょうから、責任と義務があります。

プレゼンでまず第一に必要なのは、
相手にきちんと伝えようとする努力です。

その気持ちがないと時間を確保して会場に来てくれた
地域の方々に対して、とても失礼だと思うのです。

・自分の言葉で話す
・発表する人は声を大きく
・人の話を聞く態度

なんだか小学生に注意する先生のようですね。^^

しかしこの部分がやっぱり大切だと思います。
完璧に出来る人はいませんが努力する必要はあります。

自分たちの考えをしっかりと相手に伝えようとしたか?

技術やアイディアも必要ですが、
真っ先に持っていないといけないのは「思い」です。

 

例えば「自分の言葉で話す」

発表の際によく聞いたのが

「景色がきれい、食べ物が美味しい、地域の人が優しい」です。

それは日本全国の田舎でも当てはまる言葉です。

なぜ景色がきれいだと思ったのか。
その食材のどういう部分が他と違って美味しいのか。
どんなエピソードがあって地域の人が優しいと感じたのか。

表面的な感想ではなく、もう一歩踏み込んで感じる必要が
あったし、地域に住むものとしてそこが知りたかった。

 

例えば「発表する人は大きな声で」

これは説明する必要はないですね。そのまんまです。
ボソボソと原稿を読むだけで相手に何が伝わるというのか。

テキスト情報を発信したいだけであれば、
まだ原稿をプリントして渡した方が伝わります。

 

例えば「人の話を聞く態度」

イベントでは隣町である油津の取組みの紹介ということで
サポマネ木藤さんが商店街活性化について
60分ほどプレゼンをしました。

それをね…

まったく聞いてないんですよね…

必死に事例を紹介していた木藤さんも思わず
「君たち、聞いているのか?」とツッコミを入れていました。

雰囲気を壊さないように、笑顔でジョークのような
ツッコミでしたけれど、あまりにも失礼な話です。

 

島中星輝
島中星輝

私が当人なら恥ずかしくて顔を挙げられない。

 

レベルの低いプレゼンでしたが、逆に学びは大きかったです。

このような状況に出くわすというのは非常に貴重で、
重要なことだと思うのです。

面白くなかったという感想で終わらせるのはもったいない。
活きた事例ですから。

こう考えると世の中のすべての事象は勉強の対象になります。
自己中心的に、前向きに捉えれば、世の中が私のために
いろんな学びを用意してくれているとも考えられます。

良いプレゼンだからこそ、悪いプレゼンだからこそ、
自身を振り返る機会でもありました。

───本日はここまで。

 

人のプレゼンを批判するからには
島中のプレゼンはよっぽど凄いものなのだろう。

そう思いますよね?

実はそんなことはありません。
よくスベってます。^^

野球の監督とかよく言いますよね。
いい選手が必ずしもいい監督になるわけではない。

知っていること、知識があることと、
それを具現化できるか、身体を動かせるかは別物です。

はい、もちろん「言い訳」です。

しかし、だからこそ次のレベルを目指して
努力していこうと思えるのです。
成長していきたいと願うのです。

それでは、今週もはりきって参りましょう!!!

アクセスランキング
カテゴリー
タグ
アーカイブ